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その他の精神障害

ゴミ屋敷障害は精神疾患【4つの原因と対策】

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たびたびニュースでも話題になる、ゴミ屋敷。
ゴミ屋敷病とは、文字のとおり「ゴミ屋敷」を作ってしまう病気のことです。

ゴミ屋敷を作ってしまうのには、いくつか考えられる原因があります。
そして、誰もが、いつかゴミ屋敷を作ってしまう可能性があるのです。

そこで、ここでは、

  • ゴミ屋敷になってしまう人の心理
  • ゴミ屋敷への対処
について紹介します。

「家族がゴミ屋敷を作ってしまい困っている」
「近所にゴミ屋敷があり、悪臭で迷惑している」
というかたは、ぜひ記事を読んでみてください。
もしかしたら解決のヒントがあるかもしれません。




ゴミ屋敷になってしまう人の心理

ゴミ屋敷病(ゴミ屋敷障害)。

テレビなどで報じられているのを見た経験がある人は多いでしょう。

床が見えないほど積み上げられた衣類や新聞紙、ごみ。
キッチンには山盛りの現れていない食器。
家の外にまで溢れだした、使えるかどうかも分からないもの。

出来上がったゴミ屋敷を見れば、どれも同じに見えるかもしれません。
しかし、ゴミ屋敷を作るに至る理由はひとつではありません。
そこで原因として考えられるものを、いくつか紹介します。

 

強迫的ホーディング

強迫的ホーディングとは、「ホーディング障害」とも呼ばれます。
これは、"家の中に度を越した大量の品物を集めることをやめられない"というものです。
集めるものの価値は関係なく、捨てたり、手放したりすることができないのが特徴です。

強迫的ホーディングになってしまうと、家の中は不要なもので溢れます。
それによって、自分自身が、
「掃除」「移動」「睡眠」「調理」
などの行動が大幅に制限されることになります。
いうまでもなく、この状態は不衛生であり、火事や倒壊などのリスクも生じます。

そのため、本人も、この行動が「正常ではない」ということには気付いています。
片付けなければならないのは、理解できているのです。
しかし、それでも集めたものを手放すことができない状態に陥っています。

この強迫的ホーディングは、まだ研究が始まったばかりです。
なお、
「床が抜けるほど過剰に本を集める」
「飼育しきれないほど動物を多頭飼育する」
というのも、ホーディング障害と考えられています。

発達期と呼ばれる子供のころに、家族を失うなどの原因から、
「散らかったら片付ける」
という習慣がつかなかった場合、症状が悪化しやすいともいわれています。

 

アスペルガー症候群

全てではありませんが、アスペルガー症候群でも、ゴミ屋敷を作る人がいます。
これは、アスペルガー症候群の場合、
「モノを片付ける必要性を感じない」
「いま使わないものは忘れてしまう」
ということがあるからです。

また、アスペルガー症候群では同時に複数のことができないという性質もあります。
その場合は、片付けの手順を決めて、ひとつずつ行うようにすると改善することがあります。

 

セルフ・ネグレクト

セルフネグレクトとは、自分自身を放棄してしまう精神疾患の一つです。

日本では、まだセルフ・ネグレクトに関する定義は確立していません。
しかし、このセルフ・ネグレクトも、ゴミ屋敷を作ってしまう原因のひとつといわれています。
セルフ・ネグレクトでは、健康や衛生、生活に対するセルフケアが不足します。
その結果として、
  • 身なりに構わない
  • ゴミを捨てない
  • 病気などの治療をしない
  • 買い物、支払いなどの財産管理ができない
  • 周囲との関係を断ち引きこもる
などの状態に陥ります。
この2つめにある「ゴミを捨てない」といった状況から、ゴミ屋敷が生まれることになります。

 

ためこみ症

ためこみ症も、強迫的ホーディングと同じような傾向にあります。
特徴として、ためこみ症の場合は、他の人にとっては価値のないものを大量にため、手放すことができません。
集めたものを「捨てる」「売る」「リサイクルに出す」などの行為に強い苦痛が伴います。
これは、集めたものに対して、価値を感じていたり、愛着を持っていたりするためです。

ため込み症の人は、性格的に、優柔不断であることが多いといわれています。
また、この症状は「家族性」があり、10年ペースで悪化する、という指摘もあります。
ものをためこんでしまう人の半数は、家族にも同じような傾向があることが報告されています。
もし、ご家族に、「ためこみ症」の傾向があるかたがいる場合は、注意したほうが良いでしょう。


ゴミ屋敷障害への対処

「家や部屋がごみで溢れ返る」

そんな状況に陥ったら、まず、ひとりでの解決は難しくなります。
しかも、ゴミ屋敷は、家族や友人、近所からの理解も得られないものです。
実際に家族がゴミ屋敷を作ったら、距離を置いてしまう人もいることでしょう。
しかし解決のためには、周囲の協力が必須です。

ゴミ屋敷が出来てしまったら、まず、
  • 「専門業者や身内などで本格的に清掃をする」
  • 「清掃した綺麗な状態をキープする」
などが必要となります。

強迫的ホーディングの場合は、抑うつ、不安、ADHDなどと関連している場合があります。
アスペルガー症候群の場合は、手順などを決めることで改善することも考えられます。
セルフ・ネグレクトであれば、脳傷害、認知症、精神疾患など関連していることがあります。
ためこみ症は「物を捨てる」という行為を繰り返すことが有効だともいわれています。

ただし、ゴミ屋敷を作った人が「どういう症状なのか」見極めるのは、難しいものです。
病気が原因となっている場合は、病院を受診して、症状の改善を図る必要があります。

「近所にゴミ屋敷があって困っている」という場合は、さらに難解です。
悪臭や、火災の危険があっても、他人は迂闊に手を出せません。
なぜなら、現在のところ、ゴミ屋敷を取り締まる法律がないからです。
ゴミを「資産である」とされた場合は、廃棄物処理法や道路交通法などでも対処できません。

ただし、自治体によっては、ごみ屋敷対策事業などが制定されていることがあります。
「近所にゴミ屋敷があって困っている」
という場合は、自治体に相談してみるのもよいでしょう。

「ゴミ屋敷病」は、これからも増えていくと考えられています。
なぜなら認知症の症状のひとつとして、片付けられない可能性もあるからです。
身近な人がゴミ屋敷の住人になっている場合は、自治体や家族と相談のうえで、解決の道を探してみましょう。

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