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うつな私が「日記」をつけたら復職出来たワケ

      2015/11/15

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世の中には、毎日、日記をつけることを習慣としている方がいらっしゃいますね。中には、小さい頃から、つけ続けているという方もおられるようです。私は三日坊主のタイプですので、毎日、そのような行動を続けられる方々には、ある意味、敬意を表したい気持ちになります。

そんな中、うつ病の闘病中に日記をつけ、その行為が治療となり、見事にうつ病を克服される方もいるようです。「日記」を書くと言うことは、うつ病の治療に本当に効果があるのでしょうか。

日記を書くことに意味があるの? 治療効果も期待出来るの?

まず、うつ病の方に限らず、一般に日記をつけるメリットは何かを整理してみましょう。

 

日記をつけるメリット

1:本当の自分の気持ちが書ける

2:自分の気持ちに正直になれる

3:自分の本当の気持ちや感情に気づく

4:モヤモヤした気持ちを文字にすることで、思いが整理できる

5:ネガティブなことも書けるので、ストレス発散につながる

6:過去の日記を見返すことで、自己の成長を確認できる

7:頭を使う作業なので、脳トレになる

 

などが挙げられます。

うつ病の方が書いた場合、これらのメリットは、次のようになります。

 

うつ病の方にとってのメリット

a:頭の中にある混乱した気持ちや考えが整理できる

b:永遠に続いてしまうグルグル思考から抜け出られる

c:aやbによって、自分の気持ちが見えるようになる

d:ひとつのストレス発散方法となる

e:過去の記録と現在を比較することで、客観的に自分の成長や変化が分かる

f:ボーッと過ごすだけで終わりがちな一日を、短時間でも頭を使う時間を作れる

g:上記のことから、将来・未来へ目が向くようになる

 

と言うことになるのではないでしょうか。

このようなメリットが、うつ病を治療中の方の症状を僅かずつ変化させ、その結果、最終的には、復職も可能ほどの回復につなげるのではと思われます。

日記をつけている患者さんは、元々、日記をつけておられた方と、治療の過程において、医師から、日記を書くことを勧められた方とに分けられると思います。

全ての患者さんが日記を書くことを勧められるわけではありませんので、万人にとって、良い効果をもたらす治療法ではないのでしょう。

日記をつけることで、気持ちが混乱してしまったり、過去の好ましくない記憶が呼び起こしてしまう、また、毎日、日記をつけなければという義務感や強迫的な気持ちで行う場合は、日記をつけるメリットも半減する、あるいは、デメリットになる可能性もあるでしょう。

しかし、日記を書くという行為が、日々の治療につながる患者さんがいるということも確かなことでしょう。

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治療効果が現れる理由

治療効果が現れる理由としては、上に示した

 

a:頭の中にある混乱した気持ちや考えが整理できる

b:永遠に続いてしまうグルグル思考から抜け出られる

e:過去の記録と現在を比較することで、客観的に自分の成長や変化が分かる

 

これらは、うつ病の治療法として有効とされてい「認知行動療法」

 

・「自分の思考パターンに気付く」

・「考え方のクセを見直す」

 

という作業につながっている可能性があると思われます。ですから、日記をつける行為が、認知行動療法の一部を行っていることになり、治療効果がもたらされるのではないでしょうか。

 

どのような日記を書いたらいいの?

理想的な日記の書き方というものは特にないと思います。日記を書くこと自体をあまり難しく考えないことが大切になるかと思います。そして、その時の気持ちをそのまま書くようにしていくことが何よりです。

書くことが分からない時には、そのまま、「書くことがない、分からない」、「書く気にならない」とか、また、「今日は雨の一日でした」とか「今日は散歩へ行きました」など、その日のことやしたことをメモしておく程度でも良いでしょう。

次第にちょっとした気持ちを書き加えてみましょう。例えば、「今日は雨の一日で、私の気持ちもいっそう晴れません」とか「散歩へ行きましたが、気分は鬱々としたままです」などと言う具合に。

しかし、気持ちを書き加えるのは意外と難しいことでもありますので、単に、見たことを記録するのも良いようです。

「散歩に行ったら、コスモスが咲いていました」とか「今日は良い天気で、雲がひとつもありませんでした」など見た事実を記録しておくことから始めるのです。

こんなことで意味あるのかと思われるかも知れませんが、うつの方は、内へ内へと目が向く傾向にありますから、それを少しでも外へ目が向くようにするのです。

このような小さな積み重ねが、抜け出せないスパイラルの中にいるうつ病患者さんを救う可能性を秘めているのです。

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義務感や強制されて書くことはNG、気楽な気持ちで

「毎日つけなければ」とか「書かなければ」などという気持ちで書くことは止め、「毎日書けなくてもいいや!」とか「今日はお休みにしよう!」など、気楽な気持ちで、取り組んでみましょう。

 

まとめ

以上のように、日記をつけることは色々なメリットが含まれた行為です。しかし、先にも書きましたように、万人にとってメリットある方法ではないのです。ですが、日記をつけることが、うつ病の回復につながる方もいるということです。

各患者さんが、日記という方法に限らず、自分に適した手法を手に入れて、回復につなげることがベターでしょう。

 

私の体験談~記録がもつ癒やしのチカラ~

私は日記はつけませんが、受診時に医師の質問に答えるのが苦手なもので、いつもメモを持参しています。そのメモを作る作業が、私にとっては、日記をつけるのと等しい作業になっているように思います。

最近、次回はこのことを主治医に相談しようと思って書き始めても、日によって、気持ちにかなりの変動があることに気付きました。

私はパソコンでメモを作りますが、上書保存をせずに、一日毎にファイルを残しています。

そうすると、「昨日はこんな気持ちでいたんだ」とか、「月曜日はこう思っていたのに、木曜日には随分と気持ちが落ち着いていているなあ」とか、時系列での気持ちの変化を客観的に見ることができます。

人に口伝てで、「こんな風に変わってきているよ」と言われても、良く理解出来ないのですが、自ら書いた文章を見返すことは、冷静に客観的に、自分の変化に、あるいは、不変さに、また、何にこだわり続けているのかに気付けるなど、諸々のメリットがあります。

私自身はこの受診時用メモを毎回作るわけでもないのですが、もうかなりの年数、不定期に続いています。ですから、過去のメモもかなりありますので、経時的に自分の変化を眺めることも可能になっています。

このような不定期なメモ程度のものでも、それだけのメリットがありますので、毎日、日記をつけたなら、うつへの治療効果も絶大かもしれませんね。それが積み重なれば、うつから回復し、最終的な目標とも言える復職まで可能になるかも知れません。

もし、日記をつけることがお嫌いな方でなければ、また、日記によってうつから抜け出たいと思われている方、一度、トライされてみてはいかがでしょうか?

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