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スボレキサントは糖尿病対策に疑問?副作用は?ガッテン!で紹介

   

スボレキサントという成分を含む処方薬は現在「ベルソムラ」という薬になりますが、従来の睡眠薬とは全く違った薬理を持ちます。

覚醒することを抑え眠気を誘うので、入眠障害・中途覚醒に期待されているお薬です。

最近、有名な健康番組「ガッテン!」で紹介されたのですが、糖尿病に効くという番組内容だったことが判明し医療現場ではちょっとした混乱に陥ったようです。

このコラムでは睡眠薬成分「スボレキサント」と糖尿病の因果関係や副作用についてまとめてみました。

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そもそもベルソムラとはどのような薬か

ベルソムラとはどのような薬か
簡単に言うと「覚醒を促す脳内成分を阻害して眠気を誘うお薬」となります。

脳内には覚醒を誘う成分と眠気を誘う成分があり、人間の生活サイクルを元とした脳内成分の分泌で起きていられたり眠っていられたりするわけですね。

従来の睡眠薬は「眠気を誘う成分の分泌を多くする」ことが一般的な薬理でしたが、スボレキサントに関しては「覚醒する成分を阻害する」という全く新しい薬理を持ちます。

作用効果はマイルドで自然な眠りにつけるとされているお薬です。また、ベルソムラは向精神薬指定をされていないので、投与日数に限りがありません。

ここで、一番注意したいのが「スボレキサント」は睡眠薬であるということ。糖尿病の薬ではありません。

糖尿病に効くのか?

気になる糖尿病への作用ですが、はっきり言うと「薬自体には糖尿病を改善する効果はない」です。

しかし、睡眠の質の改善によって血糖値が安定する可能性があるので、副次的な効果が期待できます。

先述しましたが、「スボレキサント」という成分は血糖値をコントロールする機能を持っていないので「飲んだから糖尿病が治った!」というお薬ではないのです。

スボレキサントを含む睡眠薬を服用するよりも、食生活や生活スタイル・運動に励んだ方が効果的だという医療現場の声も上がっているようです。

スボレキサントのいいところ

ベンゾジアゼピン系睡眠薬にみられる、
  • 耐性の形成
  • 依存性
  • 記憶障害
が低く、特に服用中止における離脱症状(イライラ・飲まないといられない)がほぼないということです。

従来の睡眠薬の欠点を補う新薬として、精神医療でも期待されているお薬です。

スボレキサントの副作用

主な副作用としては、
  • 日中の眠気
  • 頭痛
  • 疲労感
以上が主な副作用です。特に高所での作業や長時間の車の運転を要する方は注意したほうがいいでしょう。

一般的な睡眠薬よりは副作用自体は強くないようですが、個々の体質によるものもあるので、眠気を感じやすい方や、夜勤と日勤を繰り返す方は注意したほうが良いでしょう。

また、新薬扱いで臨床結果もあまり報告されていないのが個人的に気になる点でもあります。安全な薬とされていますが、今後どのような副作用が報告されるか注意したいところです。

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ガッテン!でなぜ紹介されたのか?

ガッテン!でなぜ紹介されたのか?
ガッテン!では糖尿病に効果がある新薬の紹介ということで特集が組まれていました。糖尿病患者さんにとっては「ついに出たか!」とテレビに釘付けだったことでしょう。

そこで、紹介された成分がスボレキサントです。

その理由はというと、
  • 糖尿病の方は睡眠がよく取れていない方が多い
  • 質の悪い睡眠で「デルタ波」が脳内で欠乏する
  • 熟眠できない状態が続く
  • 結果、悪循環に陥り糖尿病を悪化させる
というもの。番組内では今までになかった作用機序の睡眠薬がある!と間接的にベルソムラが紹介されました。

しかもベルソムラ(成分名:スボレキサント)自体には、糖尿病を改善する作用はないという説明は一切なかったのです。私もそれを聞いた時びっくりしました。

「ベルソムラ=糖尿病の薬」と捉えられてもおかしくない状況です。

 

ガッテン!放送後の医療の現場での出来事

ガッテン!放送後の医療の現場での出来事
ガッテン!放送後、「新しい睡眠薬を処方してほしい」や「テレビでやってた糖尿病の薬を試したい」という声が多く聞かれたそうです。

糖尿病に誰もがなる時代にそんな放送を、見たり聞いたりしたら新薬を試したくなるのは当然だと言えます。

ある程度、薬慣れした人なら成分名をネットで調べて、本来何の薬かを知ることができますが、情報の取り入れ先がテレビしかない中年以降の世代だと「テレビ=正しい」と思い込むのは無理もない話です。

「最大の恐怖とは無知である」というフレーズはよく聞きますが、まさにその通りですね。

 

まとめ

今回はスボレキサントが被ったちょっとした出来事をご紹介しました。

薬は「本当に必要な人に医師の適切な判断で適量を処方する」ことが鉄則です。テレビは正確で公平でなければいけません。誤処方を誘発するような報道や特集には、一層の注意を払うべきだと言えます。健康に関わる放送ならなおさらですね。

そして、私たちが取れる手段としては、自分がどのような薬を飲んでいて、効果・副作用は何かくらいは理解しておくべきだということです。

また、薬に頼りきる生活スタイルではなく、自身の治癒力を活かす疾病治療も大切になってくると言えます。

今の時代「自己責任」が鉄則です。自分の身体は自分で守りましょう。

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