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オーバードーズの意味や心理・後遺症や対処法【完全保存版】

      2017/12/30

オーバードーズ(OD)とは薬物の過剰摂取という意味で、しばしば医療現場や精神疾患の治療で用いられます。

長年、処方薬を服用している方は、大なり小なりオーバードーズの経験がある方が多いようです。

このコラムでは、オーバードーズの意味、また、身体にどのような変化が現れるのか、そして後遺症や、治療のための対処法などを集約しました。

6千文字オーバーと、かなりの情報量なので、はてなブックマークやいいねなどして、保存しておくことをおすすめします。

目次

オーバードーズの意味

オーバードーズの意味
精神疾患の患者におけるオーバードーズ、略してODとは、向精神薬の乱用や過剰摂取を指します。

つまり、医師に指示されている以上の量の薬を服用することです。

現実逃避など、受け入れられないストレスを浴びることによって起こる、衝動的な自傷行為とも捉えることができます。

特に、精神疾患をお持ちの方は、日常生活がうまくいかない時や、ストレスが溜まった時にオーバードーズしてしまう傾向があります。

自傷行為とは、一般的に身体を傷つけるという行為と思われがちですが、オーバードーズも身体にとって、必要以上の薬物を故意に摂取するという点においては、自傷行為と同義であると言えます。

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オーバードーズを行ってしまう背景

オーバードーズは薬を飲みすぎるだけと、軽視されがちな行為ですが、患者さんの心理状態としてはあまり喜ばしくない状態です。

オーバードーズの動機としては以下の理由が挙げられます。

 

耐えられない極限なストレスからの逃避

ストレスの発散先が確立されていない患者さんにとって、オーバードーズしか逃げ道がない方が多くいます。

嫌なことがあるとつい過剰に薬を飲んでしまうといった行動に走る方も少なくありません。

 

こんな自分はダメなやつだという自己否定

このケースは「自分は悪い人間だ・罰を与えなければいけない」と強迫的な自己否定からくるオーバードーズです。

その意識の強さから、深刻な症状が出てしまう方も多くいます。

 

もうどうなってもいい楽になりたいという希死念慮

これは希死念慮、つまり死にたいという衝動からくるオーバードーズです。

自殺が目的ですので、薬の過剰摂取が著しく、意識の混濁や自傷を伴うこともあります。

このような行為が発覚すると、希死念慮の改善で入院も考えなければいけません。

 

いずれのオバードーズも習慣化してしまうと厄介です

オーバードーズが習慣化すると、今まで飲んでいた薬が効かなくなったり、嘔吐による気道の閉塞で死に至ることもあります。

またオーバードーズで多く見受けられるのが、お酒を併用するケースです。

このケースでは、肝臓にかなりの負担がかかり、肝硬変の危険性やその他の内臓のトラブルにもなりかねません。

 

オーバードーズをするとどうなるのか?症状について

オーバードーズの症状
分かりやすく程度に分けて説明します。服用する薬にもよりますが、代表的な症状をまとめました。

軽度のオーバードーズ

身体がフワフワと浮いている感じがします。頭の回転が鈍くなり、何をするにもゆっくり動くようになります。眠気も同時にやってくるので、この時点で眠ってしまう方が多いです。

 

中程度のオーバードーズ

会話が成り立たなくなり、意味が通じない会話をしてしまいます。無意味に昔の知人に電話したり、ネットで衝動的に買い物をしてしまう方もいます。また、記憶の混濁が見受けられ、次の日起床した時にどのようにベッドに入ったか覚えていないなどの健忘が起こります。

 

重度のオーバードーズ

嘔吐・昏睡が見受けられ、全く呼びかけに応じないなどの危険な状態に陥ります。また、自傷・他傷といった衝動性が抑えられなくなり、攻撃的になることも少なくありません。いずれにせよ非常に危険な状態で、胃洗浄等の対処が必要なので救急で運ばれることもあります。

 

その他:オーバードーズは翌日以降のメンタル状態に影響を与えます

薬の過剰摂取をした次の日の朝は、当然薬の成分が体内に残ってしまうので、ふらつきやめまいを起こしやすくなったり、分解できなかった薬を含む胃液を吐いたりします。また、オーバードーズが発端となり、翌日以降うつ状態などの精神状態を連れてくることが多いです。




少しなら飲み過ぎても大丈夫は禁物

少しならもダメ
「なかなか眠れないから」という理由や「もっと薬を飲んだら楽になるかも」という理由でオーバードーズを選択する方もいます。

しかし、睡眠薬に関してはオーバードーズによって耐性ができてしまい、さらに強い薬でしか眠れなくなるといった危険性もあります。

また、抗うつ薬や向精神薬をオーバードーズをしても、すぐ症状が良くなることは絶対ありません。オーバードーズは百害あって一利なしと言っていいでしょう。

 

知らぬ間にオーバードーズ状態になっていることも

オーバードーズとお酒
例えば「今日は晩酌をしすぎた」など、血中のアルコール成分が多い場合は、知らない間にオーバードーズ状態になっていることもあります。

「薬を飲み過ぎていないのに、オーバードーズ状態になるの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、肝臓への負担が増すという点においては、故意なものも晩酌も同じだと言えます。

お酒と薬の組み合わせはいいことが一つもないので、お酒を飲むのであれば薬の服用方法を主治医に確認しておくといいでしょう。

ただ、健忘を起こしたり足元がふらついてかなり危険なので、よほどの付き合いがなければ飲酒は避けるべきだと言えます。

 

オーバードーズで胃洗浄はかなり苦しいから避けたい

オーバードーズは常習化すると危険度が増していき、乱用する薬の量もアルコールの量もどんどん増えていく傾向が多く見受けられます。

また、意味もなく深夜に電話をかけて、意味不明な会話で友人を困らせたり、人間関係も壊していきます。

そして、オーバードーズによって命の危険がある場合、これ以上薬の吸収をさせないように胃洗浄を行うのですが、胃洗浄は地獄の苦しみです。

ストレスという理由でオーバードーズを選択する前に、何か他の手段で代替できないか今一度考えるようにしましょう。

 

実は怖いオーバードーズの後遺症

オーバードーズの後遺症
後遺症には個人差がありますが、代表的な後遺症について解説します。

精神依存

薬を飲まないと心の平穏が保てないという意識が、頭の中で固定化してしまいます。

少しでも嫌なことやストレスに感じることがあると、薬物の過剰摂取を選択してしまう思考が根付いてしまうのです。

 

身体的依存

薬を飲まないでいると、発汗・動悸・イライラなどの離脱症状が現れます。すごく簡単に言うと麻薬と同じ仕組みです。

向精神薬は処方薬として安全性が確立されたものですが、脳内物質に作用する点においては麻薬と類似する点はたくさんあります。

 

肝機能の低下

服薬をするということは、薬の成分を肝臓で分解し脳に届けなければいけません。

処方薬を過剰に服薬すると肝臓が常にフルに働いている状態になり、結果肝臓の病気になることも少なくありません。

 

筋力の低下

抗うつ薬や向精神薬は筋肉が緩むといった筋弛緩作用が強い薬がほとんどです。

オーバードーズをすると常に筋弛緩作用が続いた状態になるので、日中は疲れやすく、力が思うように入りません。

その結果、事故や怪我の元になる可能性が高いです。

 

脳へのダメージ

向精神薬は脳内物質に作用します。オーバードーズは脳内物質の異常な分泌に繋がり、脳内が混乱してしまいます。

結果、物覚えが悪くなったり、ボーッとする時間が増えたり、さらに読解力や計算力・記憶力に大きな悪影響を与えます。

 

大切な人のオーバードーズに気付いたら

家族とオーバードーズ
もし、大切な人のオーバードーズが発覚したら、またその現場を目撃したらどうすればいいのでしょうか。




オーバードーズをしていることが発覚したら

「そんなことするな!」と無理やり薬を取り上げても逆効果だと言えます。

ここは、危険性をきちんと説明した上で薬の管理を一任してもらいましょう。

まず、なぜオーバードーズをしたか、不安に思っていることは何かをよくよく聞いて、「どうすればオーバードーズをやめられるか」を模索しましょう。

オーバードーズは一種の癖とも捉えられるので、根気よく患者さん本人の不安を取り除いていくことが大切です。

 

オーバードーズ真っ最中の現場を目撃したら

オーバードーズの現場を目撃してしまったら、落ち着いて状況の確認をしましょう。容体によって対処法も変わってきます。

 

意識がはっきりしていて、自傷行為も見受けられない場合

まずは、本人を落ち着かせ楽な姿勢にさせましょう。

そして、何が心の中で引っかかっているのかを探って、今後の対策を練ることが重要です。

緊急性はない状態ですので、次の診察で主治医にオーバードーズのことを相談するといいですね。

 

意識がもうろうとし、自傷行為・嘔吐が見られる場合

この場合は至急病院へ連れていく必要があります。まずは、嘔吐物が気道に詰まらないように横にさせます。

自傷行為がある場合は刃物を遠ざけ、患者さん本人の様子を逐一確認しましょう。

傷が深ければ止血します。また本人も吐き気を訴えるケースが多いので、これ以上薬の成分を吸収しないためにも、吐けそうなら吐かせましょう。

病院選びですが、夜間でも開いている精神科もあるので、電話をして受診することも考えるべきだと言えます。

 

オーバードーズは死ぬまで続くの?という不安

オーバードーズはいつまで続くのという不安
オーバードーズでストレスをどうにかするという行為は、若年に多い事象と言えます。

歳を重ねるにつれ精神的に安定してくるので、いつのまにかオーバードーズも治まったという方がほとんどです。

しかしながら、若いうちに脳の機能が異常を起こしてしまうと、一生その障害と付き合わなくてはいけなくなるので、なるべく薬の過剰摂取は避けたいところです。

特に肝機能は一度トラブルを起こすと慢性的な疾患になりやすいので、処方内容を守り服薬することが大切です。

 

家族ができるオーバードーズ対策

家族ができるオーバードーズ対策
家族がオーバードーズに対してできる対策は、処方通りの服薬を確認することです。薬は家族の目の届くところに保管しておいたり、家族の目の前で薬を飲むようにする。

また、本人がソワソワし始めたり、泣いているといった行為があれば声をかけてあげましょう。精神的に不安定な時期は、オーバードーズを選択しやすくなってしまいます。

 

根本的な原因の解消が先決

一時期ニュースになりましたが、度重なる自傷とオーバードーズにより心臓の弁に穴が開いて、少女がお亡くなりになったということがありました。たかがオーバードーズと思う方もいるかもしれませんが、体へのダメージは相当なものになります。

まずは、「なぜオーバードーズをするのか」という根本的な原因の解消が先決だと言えます。

また、精神科や心療内科を受診してみると色々な対処法も見出せますので、診察やカウンセリングで相談されると的確なアドバイスも期待できるでしょう。

 

オーバードーズがやめられない時はプチODで負担を軽減

プチOD
現代でストレスを抱えない人は1人もいません。老若男女誰もがストレスと闘って生きています。

メンタルが不調な方で「今日はヤケで薬をたくさん飲みたい気分だ!」と自暴自棄になってしまう人も少なくありません。

基本的にオーバードーズはお勧めしませんが、どうしても衝動が抑えきれない場合のプチODの手順についてまとめてみました。

 

プチODとは

なるべく体調への負荷を下げて、ストレスを発散する方法です。

少しフワフワした気分を味わったり、まったりした気分で時間を過ごしたりすることが最大の目的だと言えます。

本格的なODをしてしまうと、救急で運ばれたりと大変な事態になってしまいますので、「薬の量はいつもとは少し多め」というさじ加減で行います。

 

プチODをするにあたっての注意事項5つ

プチODの注意事項
プチODをするにあたって気をつけて欲しい点がいくつかあります。

これを守らないと副作用で苦しんだり、次の日の体調がすこぶる悪くなったりするので、きちんと押さえておきましょう。

 

1:休日の前日に行う

プチODといっても要は薬の過剰摂取ですから、薬剤の効果は強烈に身体面・精神面へ出てきます。

効果が長い処方薬をプチODすると、次の日に薬効が残り体調不良のまま1日過ごさなくてはいけなくなるので、仕事は捗りませんし学生は勉学どころではありません。

休みの前日を狙って行うことが大切です。

 

2:なるべく効果が短期間型の薬を使う

例えば具体的な例を挙げると「デパス」と「レキソタン」だと薬の効果が切れてくるタイミングは全く違ってきます。

プチODに向いているのは「デパス」を始めとする薬効が短いタイプの薬です。

効果が長く続く薬をチョイスしてしまうと、翌日残りやすいので注意しましょう。

 

3:向精神薬は避けて抗不安薬を使う

向精神薬というのは、うつ病や統合失調症の治療に使う薬です。

この薬たちは病気に効果がある反面、副作用がエグいものもたくさんあるので、過剰摂取で副作用地獄にならないよう注意しましょう。

抗不安薬でしたら副作用はボーッとする程度なので、悪性症候群といった重大な副作用に陥ることはないでしょう。

 

4:お酒との併用は絶対NG

やってしまいがちなのがお酒と薬の併用です。

この組み合わせは肝臓の負担が半端ないので、プチODが常習化すると肝硬変の危険性が高まります。肝臓をやられたら最悪肝移植の可能性もあるのです。

また、健忘を起こして飲酒運転を起こしたり、ふらつきやめまいで予期せぬ事故を起こす可能性も否めないので、お酒と薬の併用は絶対ダメです。

 

5:スマホは遠くに置いておく

マイスリーを始めとする超短期型の睡眠薬、また薬と身体との相性で自分が意図しない突発的な行動を起こしたりします。

代表的なものが意味不明な電話をかけることです。しかもその記憶はありません。

深夜の2:00辺りに普段連絡を取らない知人に電話したりすることもあるので、スマホには触らないようにしましょう。

誰だって深夜に電話が鳴ったら不快ですからね。

 

プチODの服用量

プチODの服用量
個人差があるので、「◯錠飲めばいい!」と断言することは難しいですが、飲み始めてフワーッとした感じが出てきたら、そこでストップしましょう。

ただ、服用についてはプチODした後、次の受診日まで薬の余裕があるかを確認してください。

何も考えずにプチODをしまくると、必要な時に安定剤がないという困ったことになってしまうので計画的なプチODを心がけてください。




プチODを終了する手順

プチODを終了する手順
これは簡単です。寝てしまえばいいだけです。寝ている間に薬の成分は分解されますから、ひとしきり楽しんだらベッドか布団に潜り込みましょう。

ついでに言うと、プチODした後の目覚めはあまりいいものではありません。

すごい倦怠感が襲ってくるので、かなり後悔します。

 

プチODは常習化すべきではない

薬の常習化
プチODが常習化してしまうと、薬に対しての耐性ができ普通の量じゃ効果が現れなくなってきます。

また、肝臓を始めとする内臓・脳にまで悪影響を及ぼすので、毎日行うものではありません。

ストレスに押しつぶされそうになる前の最後のカードとして持っておくべきだと言えます。

 

もう既にプチODが習慣化している人へ

ODの習慣化
プチODが常習化していて、やめたいのにやめられないという方は、処方薬に依存症している状態です。麻薬に依存していることとほぼ同意義と考えていいでしょう。

この場合は、主治医にかなりの怒りの鉄槌を食らいますが、正直に主治医にその旨を伝えましょう。

自分の意思で解決できない場合は、家族に薬の管理を行ってもらうことも一つの手段です。

 

結論を言うとプチOD以外のストレスの発散先を見つけるべき

ODとストレスの発散先
プチODという行為自体は誰にも迷惑はかけませんし、薬によって多幸感も得られる場合もあるでしょう。

しかし、ODをするということは病気の治癒を遅らせますし、身体に効かない薬も増えていきます。

プチODに頼らずともストレスを解消できる趣味を見つける方が健康的です。

「プチODは幸せの前借りである」ということを肝に銘じておくべきだと言えます。

 

まとめ

これだけ説教じみたコラムを書いてなんですが、私も抗不安薬を1〜2錠増やして飲んだりしています。

でも、やはりプチODというものはその場限りの効果なんです。

プチODをする前に、「プチODをした後のこと」を考えてみて欲しいと思います。

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